事業承継後に開始された新規事業の採算状況を可視化し、選択と集中を伴う中期事業計画の策定を支援した事例
成長支援コンサルティングプロジェクト概要
- 多角化により売上規模は右肩上がりだが、営業利益は逆に減少が続き、借入金返済が困難な水準に差し掛かろうとしていた。
- デューデリジェンスの結果、近年注力してきた事業は他事業より利ザヤが薄く、会社全体としての限界利益率が低下、固定費投入額と利益とのバランスが悪化していることが判明。
- この状況をクライアントと認識共有。注力事業再選定の決断に至ると共に、管理会計強化支援を実施、利益管理体制を整備した。
クライアント概要
業種 | 製造・商社 |
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売上高 | 20億円 |
地域 | 関東 |
クライアントが直面していた経営上の問題
- 売上規模の拡大に利益がついていかず、金融機関も徐々に危機感を抱き始めていた。
- 経営多角化により事業構造が複雑化したものの、管理会計整備が間に合わなかった。その結果、事業別の限界利益や貢献利益が正確に測定できず、利益減少の要因特定が遅延。実際は、利ザヤが薄い商売への注力が進むと同時に、個別事業においても限界利益率の低下が進行していた。
課題解決に向けた取り組み
- 主要な事業ポートフォリオの特性を個別に調査。注力すべき事業と、個別事業での必要施策を明確化。
- 管理会計精緻化により、限界利益の状況、固定費水準の適正性等の分析能力を強化。
プロジェクトゴール
- 現状以上の利益減少を食い止め、再度の成長へと向かうため、中期経営計画を策定。
- 3年後の金融機関取引適正化を実現すべく、LBPとの伴走体制で経営改善に取組中。