LBPは2008年の設立以来、全国各地で300社を超えるクライアント(2019年末現在)に対するターンアラウンド(事業再生・経営改善)支援業務に誠実かつ全力で取り組んできました。本業務に専門に取り組むプロフェッショナル数も国内有数の規模を擁しており、複雑な金融支援が必要とされたり、海外に事業拠点をお持ちのクライアントにも、的確なアドバイザリー業務をワンストップで提供することが可能です。
財務・事業両面での徹底したデューディリジェンス(詳細な調査)を通して、クライアントが置かれている現況を正確かつ客観的に理解し、事業の永続のために必要な処方箋をクライアントとともに考え抜き、その確実な実行を支援します。
事業再生
アドバイザリー
国内有数の規模を誇る独立系ファームとして、ワンストップでクライアントのニーズに対応
LBPの事業再生の実績について
中堅・中小企業の事業再生への取り組みを支えるため、我が国には公的な枠組みが複数整備されています。LBPは、中小企業再生支援協議会などの公的な私的整理の枠組みを活用した事業再生計画・経営改善計画の策定支援について豊富な実績を有しており、金融機関へご依頼する金融支援手法も、リスケジュールのみならず、DDS(デット・デットスワップ)、DES(デット・エクイティスワップ)、債権放棄(第二会社方式、直接債権放棄)、地域再生ファンドへの債権売却など、比較的金融調整の難易度が高い案件にも数多く対応しています。また、中堅・中小企業は国内のみならず、海外(中国・東南アジアなど)にも事業拠点を有しているケースが多く見受けられますが、LBPは自社スタッフにより、国内拠点と同時並行で海外拠点の調査および計画策定支援を行っており、一貫した支援体制を有しています。
地域別案件実績
LBPのターンアラウンド業務の強み
- ❶専門スタッフによるプロジェクト関与
- 各プロジェクトの責任者として、概ね3年以上のターンアラウンド業務の経験・実績を有するスタッフを中心として、専門スタッフによるチーム単位でのプロジェクト遂行に取り組んでいます。
- ❷専任チームによる現場常駐、集中的・シームレスな作業実施
- プロジェクト期間は、短くとも数カ月の期間を必要とします。LBPは、プロジェクトの期間、スタッフがクライアント現場に常駐し、財務・事業DDから事業計画策定支援までを集中的かつシームレスに実施します。
- ❸現場常駐によるファクトベースの分析
- クライアントが置かれている状況を把握するため、常にファクト(事実)ベースの分析を心がけています。そのため、管理会計データ・非財務データ(販売、生産、工数データなど)など、あらゆるデータを用いて、入念な分析・考察を実施します。そして、その分析結果をクライアントと共有し、「目線合わせ」を繰り返すことで、結果として、クライアントにとっても納得感があり、実現性の高い、かつ数値化・検証可能な事業計画策定を支援します。
- ❹方向性に応じたソリューションの提供
- DD結果を踏まえ、主要関係者の意見調整において、中立公正な立場から方向性について助言します。仮に、クライアント様の資金繰りや損益の改善可能性等の観点から、自主再生を果たすことが困難であり、いわゆる事業・財務スポンサーが必要と判断された場合にも、LBPは、M&Aチームとも連携して、スポンサー探索業務(開示資料の作成、スポンサー探索、諸条件面の交渉、金融機関等への状況報告などのFinancial Advisory(FA)業務)にも対応します。
- ❺計画実行段階の継続支援体制
- 計画実行フェーズにおいても、業績モニタリング、 管理会計・内部統制の構築支援、ガバナンス強化、 事業承継支援など、中長期的な関与を実施(監査法人・税理士法人とも連携)します。
スポンサー型再生案件への対応力
LBPは、専任スタッフによる現場常駐を通した案件遂行により、クライアントの事業再生に必要な処方箋を考え抜きます。そのプロセスにおいて、財務状況の棄損度合い、資金繰りの状況、ガバナンスの問題などから、自力での事業継続が難しいと判断されたクライアントに対しては、事業面・財務面双方でクライアントをバックアップしていただくスポンサー企業を探索します。そして、スポンサー企業と主要利害関係者が合意できる条件を導き出すことで事業継続を果たす、スポンサー型再生案件にも豊富な実績を有しています。
スポンサー型再生案件におけるLBPの強み
再生手続におけるスポンサー型M&Aでは、売り手・買い手の合意だけでなく、売り手企業に対して金融支援を行う債権者の同意があって初めて成立します。債権者からの同意取得には複雑かつ実務的な知見を必要とします。
LBPは、設立以来の事業再生支援業務での豊富な経験と、M&Aサービスでの知見を活かし、再生M&Aにおいて必要となる、FA業務・再生アドバイザリー(AD)業務・フォロー業務のすべてのプロセスをワンストップにて、スピード感をもって対応できるリソースを有しています。
事例・実績
- オーナー家の自主運営を確保しながら、直接債権放棄を要請する計画策定支援
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安価な輸出品の拡大や主力商品の販売権の喪失により、売上高がピーク時100億円超から、直近期では35億円まで減少。
過去の事業拡大・海外展開・本業外への投資により、借入金は90億円と、収益に比して過大な水準となっていた。
近年、収益は安定するも、キャッシュ・フローの大半が借入金の利息・返済に充当され、事業継続・成長に必要な投資資金の確保も困難な状態となっていた。
さらに、金融機関に約した返済を履行するため、人件費の削減を進めた結果、退職者が続出し、競争力の源泉となる商品企画に必要な人材確保も困難な状況となった。
このような状況下、クライアントの長期的な事業継続確保を目指し、金融機関へ債権放棄を要請するための再生計画の立案を行うこととなった。