地域の旅客運送事業グループに対してグループ横断的なDDを実施し、DDS+リスケジュールの金融支援を得た事例
事業再生アドバイザリープロジェクト概要
- 対象会社は、外部環境影響を強く受ける事業特性があり、支援当時、厳しい外部環境下にあり
- 加えて、支援当時の金融債務は30億円を超える過剰債務状態
- 経営合理化の促進、および必要投資の抑制により、フリー・キャッシュ・フローの確保、および金融債務の圧縮に努めるも、金融債務負担は重く、支払利息が著しく収益を圧迫
- 金融支援としてDDSに加え、金融支援(DDS)対象外となるシニア借入金の適用金利の引下げを要請
クライアント概要
業種 | 一般旅客自動車運搬業他 |
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売上高 | 30億円 |
地域 | 関東地方 |
クライアントが直面していた経営上の問題
- 過年度における前オーナー一族による過剰投資に伴い生じた金融債務負担は重く、年間1億円を超える支払利息負担が収益を著しく圧迫、正常収益に対し過剰債務な状況
- 過年度においてフリー・キャッシュ・フローの確保、および金融債務の圧縮に努める一方、必要十分な設備・人的投資を実施してこれなかった状況
課題解決に向けた取り組み
対象会社の抱える最大の課題は、著しく収益を圧迫する支払利息負担であり、当該課題の解消に向け以下の通り金融支援案を構築
- 当該課題の解消に向け、金融機関に対し、実質債務超過額の範囲に留まらず、過剰債務額の範囲に及ぶ支援に対する理解を求め、次の支援を要請
- 実質債務超過額の範囲内にてDDSによる金融支援、加えて、金融支援(DDS)対象外の過剰債務について、適用金利の引下げによる支援を要請
プロジェクトゴール
課題解決に向けた取り組みの結果として、以下の功績を残しクロージング
- 対象会社の金利については、実質債務超過額の範囲に留まらず、過剰債務額の範囲にてDDSによる金融支援(適用金利の引下げ)を受けたものと同水準にて着地
- 過年度において実施することが困難であった設備・人的投資についても数値計画に織り込むことで、対象会社にとって投資と返済のバランスが図られた持続可能な実現性の高い計画を策定